【片道26時間!?】小笠原諸島母島でロックショア
今回は、リビングスクエア釣り部(部員1人)の大谷の釣り遠征で小笠原諸島母島に行った時のことを記事にしたいと思います。
小笠原諸島ってどこ??
良くお客様やオーナー様に小笠原ってどこにあるの?飛行機で行ける場所?と聞かれることがありますが、こんな場所にあります。
島へのアクセス
え!?もはや海外ではないか!?と思えるぐらい遠く離れた離島になります。
島へのアクセスは週に1回の竹芝桟橋から出ているおがさわら丸に乗船し、先ずは小笠原諸島父島の竹芝桟橋に約24時間掛けて向かいます。
そこから、ははじま丸に乗り換え2時間掛けて母島に向かいます。
(実際は、新幹線で東京まで行くこと含めると30時間は掛かっております)
おがさわら丸
天候にもよりますが、竹芝桟橋から父島二見港まで24時間の航海。
低気圧や台風の影響で海が荒れると、30時間も掛かることがあるそうです。
島への食糧物資を運ぶ船でもある為、欠航になることは滅多にないですが、台風などの発生で、時刻表に変更があったりもするので、旅行を計画されており方は要注意です。
また、海が荒れていなくてもそれなりに外洋に出ると揺れるので、船酔いしやすい人は酔い止めがあった方が良いと思います。(時化に当たってしまうと、揺れも凄いと思いますので、酔いに強い人もあった方がよい思います。)
出航してしまうと、もちろん通信機器類も圏外で使用できなくなりますので、デジタルデトックスが強制的に出来てしまいます。
偶に、フェリーが島の近くを通過する際に電波が入り、不意に不在着信やラインが入ることがありますが、キャッチできる電波も弱いので、ネット使用やラインの内容の確認はほぼ出来ないものだと考えて頂いた方がよいかと思います。
このネットから遮断された何もない時間というのも、現代社会においては貴重だと思いますので、何も考えずに体を休めたり、読みたかった本や溜まった映画を読んだり、鑑賞してみたりするのも良いでしょう。
船内には、レストランはもちろん、ラウンジ・コンビニ・自販機もあり、食べ物には先ず困ることはないと思います。
目が覚めるとボニンブルーの海
目が覚めると同じ東京都とは思えないボニンブルーの海が迎えてくれました。
この色の海が小笠原諸島がボニンアイランドと呼ばれる所以なんですね!
父島に到着
長旅の末に父島に到着です!
このリーフからでも十分に魚が釣れそうな雰囲気が漂っています。
僕たちは母島に滞在しますので、こちらのははじま丸に乗り換えて、母島に向かいます。
ははじま丸へ乗り換え
おがさわら丸下船後は、ははじま丸乗り場に移動し、乗船チケットを購入します。
この際に乗船券が渡されますので、必要事項を記入します。
※島民の方以外は、宿泊先の情報を記入しなければなりません。また、村条例によりの野宿は禁止されておりますので、旅行客は必ず宿を予約しておかなければなりません。
正直、父島もゆっくりと見て回りたいところですが、1時間ぐらいしか時間がないので、父島に関しては、商店でお弁当やお土産を購入するぐらいの時間しかありません。
前述の通り、父島から母島までは約2時間の船旅となります。
デッキから景色や海を眺めていると、カツオドリ・トビウオなどの姿も確認でき、タイミングが良ければ、イルカ・クジラ・ジンベイザメの姿も見ることが出来るそうです。
また海況にもよりますが、おがさわら丸よりもフェリーのサイズが小さいので、割と揺れます。
母島に到着
今回の釣行の目的地 小笠原諸島母島に到着しました。
家を出発して32時間程でしょうか。
本当に長旅でした。
到着後は、出迎えに来てくれた宿の車で宿泊先へ。
母島ルシエル・Le Ciel
母島滞在中はル・シエルでお世話になりました。
夕食ではウミガメのお刺身もあり、地元で獲れた海産物を堪能することが出来ます。
洗濯物についても、2階のベランダに洗濯機と乾燥機がありますので、汚れてしまった衣類の洗濯も出来ます。
周辺探索
ポテンシャルが凄い堤防
母島ポテンシャルは堤防からでも感じることができ、堤防でもGT・イソマグロ・カンパチなど、釣り人なら一度は憧れる大型魚を堤防から狙うことができます。また、サメやマダラエイも狙うことが出来、これらをメインで来島する釣り人もいるぐらいです。
個人的にはGT・イソマグロ・カンパチを釣るのは、一航海で訪れているような僕たちみたいな釣り人には限りなく釣れるが低いと思っており、一応、ヘビータックルも用意しますが、基本的にはライトゲームをメインで楽しみました。
2023年はメアジが大量に入ってきており、それを追ってGT・イソマグロも回遊していて、私たちにもチャンスがある年でしたが、結局ルアーには反応してくれずでした…。
磯から上がり、余ったデッドベイトを堤防から投げると、ここでもバラハタ!!
渡船を利用して磯へ
ここまで来るのに時間が掛かってしまいましたが、いよいよ磯釣りの紹介です。
小笠原諸島は、オフショアからのカンパチジギングが有名ですが、磯から狙う石鯛釣り・デッドベイトフィッシング・ルアーフィッシングを嗜む釣り人にとっても憧れの地です。
また、小笠原に訪れる為の日数確保のハードルが高く、更には瀬渡しをして貰える船の情報も少ない為、実際に磯の上で釣りをするのは、他の釣り場と比較しても難しいと思われます。
折角、船を確保出来ても波が高く磯への渡礁が叶わないこともあり、一度も磯に乗ることなく航海が終わってしまうこともあります。
パッと見た感じでは釣りが成立しそうな雰囲気のうねりであっても、フラットな磯も多く、潮の流れもとても速いので、結構、危ない状況であることも多く、実際に高いセットに攫われそうなったり、タックルを失ってしまった経験もあります。
磯釣りが難しい時に備えて、可能であれば、キャスティングやジギングタックルを保険として用意して頂くことをお勧め致します。
このように磯に辿り着く迄のハードルが高いお陰なのか、大型魚のストックはかなり多く、サイズも大きいです。
渡船システムが確立されている離島と比較しても、魚に出会えるチャンスも高いと思いますが、行けば絶対釣れるということはなく、厳しい結果で終わることもあります。
2022年は、うねりで磯釣りが厳しい中、辛うじて乗ることが出来た磯で小さなカッポレがジグで1匹だけということもありました。
別の時期に小笠原を訪れた友人も、ルアーでは全く反応がなく、デッドベイトを使用して、何とか小型のバラフエダイだけが釣れたということもあり、行ったら絶対に大型魚が釣れる!!ということはないです。
ただ、トカラと並んで屈指の海域ですので、圧倒的に夢はあります。
お世話になっている船長曰く、30kg以下のGTはメッキとのことで、この海のポテンシャルを物語っています。
釣り方
基本的には私たちの釣りは、ルアーフィッシングとデッドベイトフィッシングに2つになります。
ざっくりと分けますと、下記のような感じとなります。
・潮が動いている時間、魚の活性が高いときはルアー
・潮が動かない、魚の活性が低いときはデッドベイト
デッドベイトは投げて放置でも釣れますが、狙っている深さまで沈めてから、ルアーのように引いた方が釣果に繋がりやすい印象です。
※デッドベイトはルアーよりも魚からの反応も良く、中毒性が高いですが、やり過ぎますと磯の周りがサメだらけになることがあるので、要注意だったりします。
ルアーについては、ピックアップ直前、またはかなり手前で食いついてくることが多いので、ギリギリまで引いてこれる、マグナムミノー、ボアー、ベベルスイマーなどがオススメです。
ラインシステムについて
磯からの大物釣りyoutuberである8000chさんのシステムを参考にさせて頂いております。
僕のタックルも下記の通りのパターンが多いです
メインPE6号-8号+スペーサーPE20号-30号+ナイロンリーダー150lb-200lb
釣果
良い年、厳しい年もありましたが、これまで4回訪れて小笠原らしい大きな魚に出会うことが出来ました。
磯からの大物釣りは魚を針に掛けることが出来ても、根に巻かれて切られたりするので、キャッチすることが防波堤や船よりも格段に難しいです。
正直、磯釣りの経験値が高くない私がGTとコクハンアラをキャッチ出来たのは、友人のサポートのお陰や運が良かったことに尽きます。
最後に
毎度のことですが、おがさわら丸から見送りのエスコート船を眺めていると、今年も運よく訪れることが出来て、無事に終わったなと安堵します。
そして、今年で最後かも知れないと思いながら、この景色を瞼に焼き付けます。
余談ですが、良くも悪くもこの島での釣りは刺激が強すぎる為、帰宅後はとても釣りに対するモチベーションが下がってしまいます(燃え尽き症候群なのでしょうか?)
ご拝読ありがとうございました。
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